最近、「いつも笑っていないと」「明るくしないと嫌われるかも」……そんなふうに、どこか無理している気がすることってありませんか?
今回は、一見すると元気そうに見えても、実は心がすり減っている“見えない疲れ”について、じっくりお話ししたいと思います。
「明るい人」が陥りやすい心のクセ。50代の今だからこそ、自分を見つめ直すきっかけにしてみませんか?
元気キャラを演じて、自分をごまかしていませんか?
年を重ねるにつれて、周りとの関係をうまく保つ術は自然と身についてきますよね。だからこそ、場を和ませるために笑顔を作ったり、本当はしんどくても「大丈夫です」と口にしたり。
でも、それが当たり前になってくると、だんだん自分の心が見えなくなってしまうこともあります。
たとえば、
- スケジュールが空いていると、なんだか不安になる
- 理由もないのにテンションを上げようとしてしまう
- 飲みすぎたり、つい買い物で気を紛らわせたり
こうした行動の裏には、疲れや寂しさを感じたくない……そんな心の防衛反応が隠れていることもあるんです。
無理に明るくしていませんか?心のサインを見逃さないで
元気そうに見えても、実は心の中が落ち着かない。そんな状態が続くと、自分でも気づかないうちに疲れがたまっていきます。
たとえば、
- いつも笑わせ役を演じてしまう
- ピエロのように振る舞ってしまう
- 頭の中が忙しく、ひとつのことに集中できない
こうした状態が長引くと、気づいたときにはもうエネルギーが残っていない……そんなことも珍しくありません。
自分の本音から目をそらしていませんか?
短い期間であれば、「とにかく頑張る」で乗り切れることもあります。でも、それが習慣になってしまうと、次第に自分の気持ちがわからなくなってしまいます。
- 周りの評価ばかり気にしてしまう
- 自分の本音を隠すように予定を詰め込む
- 辛くても「笑顔でいないと」と思い込む
こうした積み重ねが、じわじわと心を追い詰めてしまうんです。元気なふりをしているだけなのに、自分でもそれに気づけなくなっていく……それはとても怖いことですよね。
いちど、立ち止まってみましょう
では、どうすればいいのか。
答えは、とてもシンプルです。
ひとりの時間に、そっと自分の気持ちを見てあげてください。
たとえば、
- 「本当は不安だったんだな」と気づく
- 「最近、誰にも弱音を吐けてなかったな」と感じる
- 「無理して笑ってたな」と認めてみる
誰かに話さなくても大丈夫。自分の中で気づくだけで、心は少しずつほどけていきます。
予定を詰めるのではなく、あえて静かな時間を取る。音楽を聴く、ぼんやり空を眺める、散歩に出かける……そういう時間が、疲れた心をゆっくりと癒してくれます。
無理して“いい人”にならなくていい
今の時代、SNSや職場でも「明るくて前向きな人」が評価されがち。でも、それに合わせようとするあまり、自分自身を置き去りにしてしまっていませんか?
「笑顔の奥で泣いている」なんて、どこかのドラマの話のようですが、実際にそういう人は少なくありません。特に、周囲に気を使いすぎる優しい人ほど、心の声を押し殺してしまいがちです。
50代からの人生、自分の気持ちに正直でいること。それが、これからの心の健康を守る大切な土台になります。
「いつも元気な自分」じゃなくていい
人に優しくできるあなたなら、自分にも優しくしてあげてください。
- 笑顔を無理に作らなくていい
- 心のモヤモヤに蓋をしなくていい
- 明るくなくても、ちゃんと人とつながっていける
これからの人生、自分らしく、穏やかに過ごす時間を増やしていきましょう。
「今日はちょっと元気が出ないな」
そう感じたら、どうか無理せず、深呼吸してみてください。
明るさじゃなく、自分らしさを大事にする……それが、ほんとうの意味での“強さ”につながるはずです。
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