朝、目が覚めて「会社に行きたくないな…」と感じたことはありませんか?
仕事が嫌いなわけではないのに、気持ちが重くなる。週末が終わるたびに「また仕事か…」と憂鬱になる。この感覚は、50代になると特に強く感じることがあるかもしれません。
若い頃は、ストレスがあっても「なんとかなる!」と気合で乗り切れました。しかし、年齢を重ねると無理がきかなくなり、心身の疲れが抜けにくくなります。「このまま働き続けて大丈夫だろうか?」「いっそ辞めたほうが楽なのでは?」そんな考えがよぎるのも無理はありません。
ただ、すぐに結論を出すのではなく、まずは「気持ちを軽くする方法」を試してみませんか?心理学的にも効果がある3つの対処法を紹介します。
「会社に行きたくない」と感じる理由
仕事のストレスと年齢による変化
50代になると、経験や責任が増え、仕事の質も変わります。かつては意欲的にこなしていた業務も、気力や体力の衰えを感じると「しんどい」と思うことが増えます。
50代ならではの人間関係の悩み
役職がついたり、年下の上司ができたりすると、人間関係に悩むこともあります。若い世代の価値観に馴染めず、「今どきのやり方に戸惑う」ことも。また、同年代の同僚が転職や早期退職を選ぶと、「自分もこのままでいいのか?」と不安になることもあります。
休日明けの憂鬱感と将来への不安
休みの日も仕事のことが頭から離れず、日曜の夜になると「明日からまた仕事か…」と気分が沈む。さらに、定年が近づくにつれ「この先どうなるのだろう」という漠然とした不安が募り、仕事への意欲が薄れてしまうこともあります。
気持ちを軽くする3つの対処法
不安を書き出して整理する(ジャーナリング)
漠然とした不安を抱えていると、気持ちがどんどん重くなります。そんなときは、紙やスマホのメモに「今、何がつらいのか?」を書き出してみましょう。
例えば、
- 上司の言い方がきつくてつらい
- この仕事を続ける意味があるのかわからない
- 最近ミスが増えて自信をなくしている
言葉にすることで問題が明確になり、解決策を考えやすくなります。
「ベネフィットファインディング」で視点を変える
「この状況から得られることは何か?」と考える習慣をつけるのも有効です。
例えば、
- 苦手な業務を任された → 新しいスキルを得るチャンス
- 職場の人間関係がうまくいかない → 無理に合わせず、自分を大切にする練習
- 異動になった → 新しい環境で経験を積める機会
視点を変えることで、ネガティブな感情が軽くなることがあります。
仕事以外の「居場所」を意識する
仕事がつらくなると、日常が「会社と家の往復」だけになりがちです。
職場以外にも「気持ちが安らぐ場所」を持つことが大切です。
- 友人とランチや飲み会に行く
- 趣味のサークルに参加する
- 家族とじっくり話す
職場以外の人間関係を充実させることで、仕事のストレスが和らぐことがあります。
どうしてもつらいときは「休む」ことも選択肢に
休むことは甘えではなく、自分を守る手段
「みんな頑張っているのに、自分だけ休んでいいのか?」と考えてしまうかもしれません。しかし、無理をして体調を崩してしまったら元も子もありません。会社は誰かが休んでも回るようにできています。
休むべきサインを見逃さない
- 朝、布団から出られないほど気分が沈む
- 仕事のことを考えると動悸がする
- 休日も仕事のことで頭がいっぱい
- 些細なことで涙が出たりイライラする
こうしたサインを感じたら、思い切って休むことを考えましょう。
相談できる相手を確保する
仕事の悩みは、一人で抱え込まないことが大切です。
- 家族や友人に話してみる
- 信頼できる同僚に相談する
- 会社の産業医やカウンセラーを活用する
周囲に話すだけで、気持ちが軽くなることもあります。
まとめ
「会社に行きたくない」と感じるのは、心が「立ち止まろう」と言っているサインです。
気持ちを軽くするために、不安を書き出す、視点を変える、仕事以外の居場所を作る——どれか一つでも試すことで、今の気持ちが少し楽になるかもしれません。
それでもつらいときは、無理に頑張らず「休む」ことも大切です。50代からの働き方を、少しでも前向きに、そして自分らしく選んでいきましょう。
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