毎日クタクタになるまで働いて、家に帰ればやることだらけ。気づけば、自分のために使える時間なんて、ほとんど残っていない……。
そんなふうに感じている50代のあなたへ、今回は「エッセンシャル思考」という考え方をご紹介します。
これは、ムダを手放して、本当に大切なことに力を注ぐためのシンプルな方法です。
忙しさに流されている毎日を、少しでも軽くしたいと願っているなら、この思考法がヒントになるかもしれません。
エッセンシャル思考とは何か?
「エッセンシャル思考」とは、簡単に言えば“やるべきことを、絞っていく考え方”のこと。
やらなくていいこと、実はたくさんある
毎日の業務、付き合いの飲み会、頼まれて断れなかった雑務……。
つい「全部自分でやらなきゃ」と思っていませんか?
でも、本当に全部が必要なことでしょうか?
実はそうした“やらなくても困らないこと”に、私たちはかなりの時間と気力を奪われているんです。
エッセンシャル思考では、そうした“誰かに振られたサブクエスト”は潔く手放します。
そのぶん、自分にとっての「本当にやるべきこと=メインクエスト」に集中することを大切にします。
「全部大事」は、何も大事にしていないのと同じ
家庭も仕事も趣味も、どれも大切にしたい。そう思うのは自然なことです。
でも、すべてを同じように扱っていたら、どれも中途半端になってしまいます。
「これは90点以上!」と自信を持って言えること以外は、思い切ってやらない。
それくらい、やることに厳しさを持つのが、エッセンシャル思考の基本です。
50代からの人生を軽やかにするために
これからの時間、自分の人生をどう使っていくか。
その答えを見つけるには、まず心に余白をつくることが必要です。
一人で、じっくり、自分に問いかける時間を持つ
仕事や家庭に追われていると、自分が何を望んでいるのか、見失ってしまいます。
だからこそ、意識して「考える時間」をつくってみてください。
スマホを手放し、ひとりきりで、自分に問いかけてみるんです。
「自分にとって、本当に大切なことって、何だろう?」と。
「断る勇気」が、自分の時間を守ってくれる
とはいえ、何もかも断るのは勇気がいりますよね。
でも、「やります」と言って後から後悔するくらいなら、「今はできません」と、最初に伝えたほうがお互いにとって優しい選択になります。
大切なのは、曖昧にしないこと。
「No」と伝えたからといって、すべての関係が壊れるわけではありません。
それで離れていく人は、いずれ遅かれ早かれ離れていたかもしれない存在なんです。
あらためて、エッセンシャル思考の結論
エッセンシャル思考の本質は、とてもシンプルです。
「自分にとって、本当に大切なこと以外はやらない」
この考えが、あなたの時間と心に余裕を取り戻してくれます。
すべてにYesを言わないから、人生が動き出す
何でも引き受けてしまうのではなく、自分に必要なものを選び取る。
その選ぶ力こそが、人生を前に進める推進力になります。
ムダを手放すことで、本当に必要なことに集中できる。
それは、これからの時間をより豊かに、意味あるものに変えてくれるはずです。
まとめ
50代になると、これまでの人間関係やキャリアの中で、簡単に「断る」ことが難しく感じられる場面も多いですよね。
でも、これからの人生をもっと心地よく過ごすためには、「やらないこと」を選ぶ勇気が必要です。
エッセンシャル思考は、ただの効率化ではありません。
それは、あなたが「本当にやりたいこと」に素直になるための、大切な考え方です。
何歳からでも遅くはありません。
今この瞬間からでも、自分にとって本当に必要なことに集中する毎日を、始めてみませんか?
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