「最近、なんだかツイてないな……」
そんなふうに感じたこと、誰にでもあるんじゃないでしょうか。
でも実は、「運がいいか悪いか」は、生まれつきの差ではありません。
運というのは、誰にでも同じように降り注いでいるものなんです。
それでも「運がいい人」が目立つのはなぜか?
それは、物事のとらえ方と日々の行動にヒミツがあるんですね。
今回は、脳科学者・中野信子さんの著書、「運を引き寄せる4つの習慣」から、50代の今だからこそ実践できるヒントとしてお届けします。
運は平等。ただ、つかむ人が違うだけ
「運なんて結局、偶然の話でしょ」
そう思ってしまいがちですが、実はそうでもありません。
たとえば、コインを1000回投げると、表と裏がほぼ半々に落ち着きます。
このことからも分かるように、運もまた長い目で見れば、誰にでも平等に訪れているんです。
でも「運がいい人」は、そのチャンスにいち早く気づき、しっかりつかんでいる。
何がその違いを生んでいるのか……それがここからお話する4つの行動習慣です。
自分を大切にしている人に、チャンスは寄ってくる
まず最初に大切なのが、「自分を丁寧に扱うこと」。
年齢を重ねるほど、ここがじわじわと効いてきます。
服装、髪型、姿勢、清潔感。
こうした身なりを整えることって、他人からどう見られるかだけじゃなく、自分自身の心のあり方にも影響してきます。
「この人と関わってみたい」
そう思ってもらえる人には、自然と人が集まってきます。
人が運んでくる情報やチャンスも、そこから広がっていく。
自分を粗末に扱っていると、まわりからも雑に扱われてしまう……
逆に、自分を大事にしている人には、他人のやさしさや信頼も集まってきます。
それが結果として「運がいい」と感じられる日常をつくっていくんですね。
「自分はツイてる」と思うだけで、未来は動き出す
2つ目の習慣は、「自分は運がいい」と思い込むこと。
ちょっと強引に聞こえるかもしれませんが、実際にこれは大きな力になります。
たとえば、何かに失敗したとき。「やっぱり自分はダメだ……」と思うか、
「これで済んでよかった」「次に進もう」と前向きに切り替えられるかで、その後の行動は大きく変わります。
前向きに動き続ける人には、新しい流れや出会いが生まれます。
立ち止まってしまえば、運も動かないまま。
「ツイてる」と口に出すことで、心のスイッチが切り替わることだってあるんです。
言葉ひとつで、自分の未来がちょっとずつ変わっていく……そんなこともあるんですよ。
人のことを想える人に、運も味方する
3つ目は、「他人への思いやり」。
実は、これも運を良くするための大きな鍵になります。
「自分さえ良ければ」と考えてしまうと、人とのつながりは薄れていきます。
でも、ちょっとした気遣いや親切は、必ずどこかで返ってくるもの。
家族、友人、職場の仲間……
身近な人との信頼関係を大切にすることで、思わぬ場面で助けてもらえたり、情報を得られたりします。
結局、人とのつながりが強い人のまわりには、チャンスも巡りやすくなるんです。
「運は人が運んでくる」……まさにその通りですね。
夢や目標をもっている人ほど、チャンスを見逃さない
最後の習慣は、「夢や目標をはっきり持つこと」。
50代になると、仕事や家庭もある程度落ち着いてきますよね。
でも、だからこそ「これから何をしたいか」が、心の中でぼやけてしまいがち。
運が良い人というのは、チャンスが来たときにそれを“自分に必要なもの”と気づける人です。
そのためには、ふだんから「どこに向かいたいか」がはっきりしていないといけません。
夢や目標があれば、その実現に近づく情報にも敏感になりますし、準備も整えておける。
準備があるからこそ、チャンスが来たときにすぐつかめる。
運を活かす力も、自然と備わっていくんですね。
運とは、選び取る力である
運というのは、ただの偶然ではなく、「気づき」と「行動」でつかみとるもの。
誰にでも降り注いでいるものを、自分の手でしっかり受け止められるかどうか。
そのためには……
・自分を大切にし、身なりを整える
・ポジティブな言葉を意識して、前向きに動く
・人とのつながりを大切にする
・自分の夢や目標をはっきりさせておく
こうした毎日の心がけこそが、運の流れを自分に引き寄せてくれるんです。
50代からでも、いや、50代だからこそ始められる生き方の選び方があります。
あなたのこれまでの経験が、運をつかむ“下地”になっているはずです。
今日から少しだけ意識を変えてみませんか?
きっと、次にやってくるチャンスに、手を伸ばせる自分に出会えるはずです。
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