50代という節目に差しかかり、「このままでいいのかな……」とふと考えること、ありませんか?
若いころのように勢いだけでは進めず、周りとの関係を気にしてつい無難な道を選んでしまう。でも、それが本当に自分の望む生き方なのか……そう自問する瞬間があるんですよね。
そんな迷いにヒントをくれるのが、『嫌われる勇気』という考え方です。
アドラーという人物の思想をもとにしたこの本には、「人は今この瞬間から変われる」という、シンプルだけど力強いメッセージが込められています。
自分を縛っているのは「過去」じゃない
「俺なんて昔からダメな人間だった」
「どうせ今さら変われるわけがない」
そんなふうに、自分を過去の失敗で決めつけていませんか? 確かに、いろんな経験を重ねてきた50代。失敗も挫折も、人それぞれにあるはずです。
でも、それが“今の自分”を止める理由にはならないんです。
実は、自分を変えずに済むように「過去のせい」にして、心のどこかで安心している……そんなこと、ありませんか?
本当は、怖いのは「変わること」じゃなくて、「傷つくこと」。失敗したくない、否定されたくない。だから行動しない。それが本音だったりするんですよね。
他人の目を気にしすぎると、自分を見失う
50代になると、家庭や仕事、地域の関係など、周囲とのつながりが増えてきます。だからこそ、自分の気持ちよりも「どう見られるか」を優先しがち。
でも、よく考えてみてください。
他人は、あなたが思っているほど、あなたのことを気にしていません。身長が低いとか、顔がどうとか、他人はそんなに見ていないんです。気にしているのは、いつだって自分自身なんですよ。
「嫌われる勇気」とは、まさにこの“他人の目”から自由になること。
誰かに好かれたい、認められたい。そう思ってばかりいると、いつの間にか「本当の自分」が見えなくなってしまいます。
自分の気持ちに正直になって動く。その覚悟が「嫌われる勇気」なんです。
自信を育てるなら、「誰かの役に立つ」ことをやってみる
「嫌われてもいい」と思えるようになるには、まず「自分には価値がある」と信じられることが大切です。
そのために必要なのが、「誰かの役に立っている」と感じられること。
・仕事で誰かをサポートする
・あいさつをする
・道端のゴミを拾う
そんな小さなことでも、「自分は誰かのためになっている」と感じられた瞬間、自信が芽生えてくるんです。
それが、行動するためのエネルギーになり、自分を支えてくれるようになります。
結局、変われない理由は「勇気が足りない」だけ
「時間がない」「年齢的に遅い」「家族のために我慢している」
どれももっともらしい理由に聞こえるけど、突きつめると違います。
本当は……
「嫌われる勇気がない」
それだけなんです。
他人の目を気にして、自分のやりたいことにフタをしている。
でも、それって結局、誰の人生なんでしょうか?
まとめ:これからの人生、“自分のため”に動いてみませんか?
50代は、まだまだ新しい一歩を踏み出せる時期です。
「もう遅い」とあきらめるのは簡単。でも、他人の期待や過去の失敗を手放せたとき、自分らしさが顔を出します。
もし、少しでも「変わりたい」と思う気持ちがあるなら、その気持ちを大切にしてみてください。
一歩踏み出す。たとえうまくいかなくても、その一歩に価値がある。
そして、小さくても誰かのためにできることを始めてみる。それが「自分の価値」に気づくきっかけになります。
「嫌われる勇気」は、ただ強がることではありません。
それは、自分らしく生きようとするあなたの背中を、そっと押してくれる言葉なんです。
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